アジア域内の船腹 2年ぶりに増加傾向供給過多に

香港のコンテナ市場分析会社、Linerlyticaによると、現在の極東域内航路のコンテナ船船腹量は約280万TEUで約2年間の減少ののち増加に転じている。
 同航路の船腹量は20年初頭に300万TEUでピークに達したのち減少、22年半ばに260万TEUにまで落ち込んだが、以後反転し23年初頭現在280万TEUまで回復した。

 遠洋航路に流れていた船腹が戻る一方、極東域内航路向け新造船の引渡しも進み、更に船腹量は増加すると予測。現在アジア域内航路の運賃は上海からシンガポール向けで前年比90%下落するなど最大の下げとなっており、中国から東南アジア向け数航路で既に損益分岐点を下回っているとして供給過剰を示唆した。